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バセット・ハウンド
中型犬 フランス ハウンド

バセット・ハウンドの特徴・性格・飼い方ガイド

Basset Hound

長い耳と短い脚が愛らしい、ブラッドハウンドに次ぐ嗅覚を持つフランス生まれのハウンド犬。

もふスコア

もふもふ度
4.0
フレンドリー
4.5
しつけやすさ
2.5
運動量
2.5
お手入れ
2.5

基本情報

体重
25〜34kg
体高
33〜38cm
寿命
10〜12年
原産国
フランス
この記事の目次

バセット・ハウンドってどんな犬?

フランス語の「bas(低い)」が名前の由来。その名のとおり、地面すれすれの低い体つきが最大の特徴です。16世紀のフランスで、猟師たちが徒歩で追いつける足の遅い猟犬を求めてつくり出しました。ウサギや野うさぎなどの小動物を、地面の匂いを追いながらじっくり追跡する犬です。

長く垂れた耳、たるんだ目元、短い脚。どこか哀愁を帯びた表情に心をつかまれる人は少なくありません。見た目のインパクトに反して、嗅覚はブラッドハウンドに次いで全犬種中2位の実力。あの長い耳は地面の匂いを鼻元にかき集める役割を果たしているとも言われています。

体重25〜34kg、体高33〜38cm。ずんぐりした体型ですが、骨量が非常に多く、同サイズの犬種と比べるとずっしり重いのが特徴ですね。

性格の特徴

一言でいえば「穏やかなマイペース屋」。家の中ではソファでごろんと寝ていることが多く、のんびりした空気をまとっています。

愛情深くて家族には忠実ですが、典型的なハウンドらしい頑固さも持ち合わせています。「聞こえないふり」が得意で、呼んでも振り向かないことがしばしば。これは知能が低いのではなく、自分で判断して行動するハウンド気質ゆえです。匂いに集中しているときは、まわりの声がまったく耳に入らなくなりますよ。

他の犬や子どもとも穏やかに接し、攻撃性はほとんど見られません。群れで狩りをしていた歴史があるため、多頭飼いとの相性も良い犬種です。ただし、ひとりで長時間の留守番をさせると寂しさから遠吠えが始まることがあるので注意しましょう。

飼い方のポイント

しつけ

ハウンド犬種のなかでもとくに頑固な部類です。叱るしつけはまったく通じません。おやつを使ったポジティブなトレーニングで、犬の「やる気スイッチ」を上手に押してあげましょう。短いセッションをこまめに繰り返すのがコツです。呼び戻しの完成度を過信せず、屋外ではリードをしっかり持っておくことをおすすめします。

運動量

見た目どおり激しい運動は得意ではありませんが、毎日の散歩は必須です。1日30分〜1時間、ゆっくりペースで十分。匂いを嗅ぎながら歩くのを楽しむ犬なので、時間に余裕のある散歩をさせてあげてくださいね。運動不足は肥満に直結するので油断は禁物です。

お手入れ

短毛で手入れ自体はラクですが、週1回のブラッシングは続けましょう。最大のケアポイントは耳です。地面に届くほど長い垂れ耳は通気性が悪く、外耳炎になりやすい構造。週1〜2回の耳掃除を習慣にしてください。また、顔のしわの間も汚れがたまりやすいので、定期的に拭いてあげましょう。体臭がやや強い犬種でもあるため、月1〜2回のシャンプーも大切です。

住環境

穏やかで運動量がそこまで多くないため、広い庭がなくても飼えます。ただし遠吠えの声は低く太く響くので、集合住宅の場合は防音対策を考えておきましょう。階段の昇り降りは腰に負担がかかるため、できるだけ避けてあげたい環境です。

健康面で注意したいこと

バセット・ハウンドがかかりやすいとされる病気は以下のとおりです。

  • 肥満:食欲旺盛で太りやすい体質です。短い脚に過剰な体重がかかると関節への負担が大きくなります
  • 椎間板ヘルニア:胴長短足の体型から腰への負担が大きく、肥満が悪化要因になります
  • 外耳炎:長い垂れ耳のため耳内部が蒸れやすく、細菌や酵母が繁殖しやすいです
  • 胃拡張・胃捻転:胸が深い体型のため発症リスクがあります。食後すぐの激しい運動は避けましょう
  • 緑内障:この犬種では発生率がやや高いとされており、目の充血や痛みのサインに注意が必要です

短い脚に重い体を支える構造だからこそ、体重管理がすべての健康の土台になります。異変を感じたら獣医師に相談してくださいね。

こんな人におすすめ / こんな人には向かない

おすすめ

  • のんびりした犬と穏やかに暮らしたい人
  • 子供がいる家庭(温厚で子供との相性が良い)
  • 多頭飼いを検討している人
  • 犬とゆったり散歩を楽しみたい人

向かない

  • キビキビとした服従訓練を楽しみたい人(頑固さに根負けする可能性大)
  • 体臭や抜け毛を気にする人
  • 吠え声の対策が難しい住環境の人
  • 長時間の留守番が多い家庭

まとめ

フランスの猟場で生まれた低い体の嗅覚ハンターは、いまでは世界中の家庭であの哀愁ただよう顔で愛されている。ソファに陣取ってうとうとする姿、散歩中に匂いを追ってテコでも動かなくなる瞬間、家族が帰ると低い声でうれしそうに迎えてくれる横顔。バセット・ハウンドとの暮らしは、犬に「待つこと」と「笑うこと」を教えてもらう日々です。

参考文献(タップで開く)
  • AKC (American Kennel Club). “Basset Hound – Dog Breed Information.” akc.org.
  • JKC(ジャパンケネルクラブ). 「バセット・ハウンド犬種標準」 jkc.or.jp.
  • OFA (Orthopedic Foundation for Animals). “Breed Statistics: Basset Hound.” ofa.org.
  • Merck Veterinary Manual. merckvetmanual.com.

よくある質問(FAQ)

Q. バセット・ハウンドは初心者でも飼えますか?

A. 穏やかで攻撃性が低く、基本的には飼いやすい犬種です。ただし、ハウンド特有の頑固さがあるため、しつけには根気が必要です。食事管理と耳のケアをしっかりできる人なら、初めての犬にも向いていますよ。

Q. バセット・ハウンドはマンションでも飼えますか?

A. 中型犬で運動量もそこまで多くないため、サイズ的には飼えます。ただし独特の低く響く遠吠え(ベイイング)をすることがあるので、防音環境や吠え対策のトレーニングは事前に考えておきましょう。

Q. バセット・ハウンドはどのくらい散歩が必要ですか?

A. 1日30分〜1時間程度の散歩で十分です。短い脚なので長距離のジョギングには向きませんが、匂いを嗅ぎながらゆっくり歩くのが大好きですよ。肥満になりやすいので、毎日の散歩は欠かさないであげてください。

Q. バセット・ハウンドの耳のケアはどうすればいいですか?

A. 地面に届くほど長い垂れ耳は蒸れやすく、外耳炎のリスクが高いです。週に1〜2回の耳掃除を習慣にしましょう。食事のときに耳がフードボウルに入らないよう、スヌード(耳カバー)を使うのもおすすめです。

バセット・ハウンドのまとめ

🐾 こんな人におすすめ

  • 家族みんなで犬を飼いたい方(フレンドリーさ 4.5)
  • マンションや室内で落ち着いて過ごしたい方(運動量控えめ)
  • お手入れに時間をかけたくない方(お手入れ楽ちん)

⚠️ 注意すべきポイント

  • しつけには根気が必要です(しつけやすさ 2.5)

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